【ライブレポ】始まりの町(第4回)

2018年6月14日(木)、下北沢・シアターミネルヴァにて、
レッドブルつばささん主催「始まりの町」というライブを観てきました。
昨年9月からほぼ3ヶ月おきに開催されているライブで、今回が4回目でした。

「始まりの町」は自分にとって思い入れの深すぎるライブです。まだお笑いライブに本格的にハマる前の昨年末、第2回始まりの町を観て全組面白すぎでめちゃくちゃ感激してしまい(泣いてたという説もある)、それをきっかけにプロ・アマ・学生芸人を問わずいろんな組のファンになって、いろんなライブを観に行くようになりました。3月に開催された第3回もめちゃくちゃ楽しみにしていたところ、案の定、その時初めて観た組を中心に想像を超えて面白かったです。

この約半年の間、気がついたら実に約50ものネタライブを観に行き、プロアマ学生芸人合わせて400組以上、のべ700ネタ以上もを観てきました。もっとたくさん観てる人はいるかもしれないにせよ、ほとんど観に行ってなかった時からすると考えられないぐらいたくさんのネタを観たことになります。

それだけたくさんのライブを観た上で、今回また改めて始まりの町を観た感想です。

あえて2行にまとめると、こう。

  • 観た後にこんな「幸せ…!!」って思えるお笑いライブ、他にあります?????(※1)
  • 今回も全組面白くてめっちゃ笑ったし、そのうち何組かは本当に感動するくらい面白かった…

…しいて言えば「あっ、自分もライブ慣れしたんだな…(少なくとも泣いてはいない)」とはなっていて、その意味で第2回・第3回を観た時ほどの衝撃は無かったかもしれない…なんて、最初は思っていたのですが、ライブから一晩、二晩経ち、そして2週間が経った今で余韻が残っており、それがあまりにも他のライブと比べて大きかったので、何かしら吐き出したい!と思い、この記事を執筆しました。
当日、何組かについて特異的に感想をツイートしたものの、やっぱり全組が全組良かったとしか言いようがないのでちゃんと全組に対して感想を書きたいと思いました。何気にお笑いライブのレポはこのブログで初めてです。

以下、1組ずつ感想+簡単に各MCのことも。ネタ単体のネタバレはあまりしない方が良いかなと思ったので、この日観たネタに対する具体的な感想というよりは、今自分が知っている範囲でのコンビ紹介とか芸風解説という感じで書きました。

オープニングMC
メンバー(敬称略):レッドブルつばさ、なかがわりょう(フランスピアノ)、まついあき(ブレイブストーリー)、乳桃みゆ(フェンリル冴子)

オープニングはだいたいレッドブルさん、なかがわさんに加えて演者からもう1〜2名が出演するのですが、今回はいつにも増して仲良しメンバー揃いました。なかがわさん・まついさん・乳桃さんは3人で「絶対乙女宣言♡トテチテタ」というWebラジオをやっている仲で、各々がレッドブルさんと各種ライブでご共演されていることも多いです。
今回も、町長(?)のレッドブルさんによる「始まりの町」の設定に関するトークから始まりました。演者も観客もみんな始まりの町の「住民」です、入口で支払った1,200円は税金です、等々…

キミガヨ
明治大学お笑いサークル木曜会Z所属の漫才コンビで、今回唯一の学生芸人枠です。
昨年9月のFAN(アリヨーシカの憂鬱)さん主催ライブ「メランコリーのことII」で初めて拝見したのですが、その独特な漫才スタイルおよびフレーズのセンスに衝撃を受けました。その後何度か学生芸人の各種ライブ・大会で観ていますが、以来キミガヨが香盤に並んでいるだけでワクワクが止まりません。
今回のネタもかなりキレッキレでずっと面白かったですし、外ライブである始まりの町のためにいろいろチューニングしてきた感もあって勝手に感動してしまいました。後々TLを眺めていると、キミガヨ初見で面白かったという反応が多くて、元から好きな身としてもかなり嬉しかったです。

村民代表南川
サンミュージック所属のピン芸人の方です。学生時代は岩手から単身乗り込んで大学芸会決勝3位などの輝かしい成績を残していたりします。
始まりの「町」なので「隣の村からやって来ました」という挨拶で始まったりします。
そんな村民さんですが、今回も有り得ない設定ながらも妙にリアリティがあって、それでいて哀愁もある感じでいろんな意味で楽しめるネタでした。他の芸人さんが思い付かなかったりやろうとしなかったりすることを平然とやるので、素直に尊敬してしまいます。

シャララ
早稲田寄席研OB、今年度から本格的に芸人として活動を開始した、栗原さんと高橋さんの漫才コンビです。生大喜利の方に伝わる言い方をすればタミフルロケットさんとワロングさん。ちなみにタミロケさんはデジハリ大出身。
ワロングさんが最初に提示する話の方向性からだいたい狂っており、その後もボケやツッコミのフレーズが独特で病みつきになります。シャララ主催のライブを中心にもう10種類以上のネタを観ているのですが、どれ一つとして真似できない設定、フレーズ選びで見応えがあります。
今回の始まりの町は、主力ネタと言えるネタのうちの一つでした。何回観てもツボなくだりがあってすごい好きです…

ママタルト
サンミュージック所属、檜原さんと大鶴肥満さんのコンビです。
大鶴肥満さんの物理的な大きさは並大抵のものじゃありませんが、その大きな体から繰り広げられる大胆なボケに檜原さんの鋭いツッコミが掛け合わさり、化学反応的な大爆発が起こります。
今回の始まりの町のネタは本当に凄すぎて、ツカミから個々のボケツッコミから、何から何までウケていました。この3日後のライブでやっていた別のネタも同じぐらい凄いウケ方をしていましたし、あと先日有ジェネで披露されていたネタもとあるライブでさらにおかしいくらいウケていましたし、ママタルトが売れるのはもう時間の問題かもしれません…

フランスピアノ
つい先日グレープカンパニー所属となった、なかがわりょうさんと山本陽平さんのコンビです。漫才もコントもやりますが、始まりの町では今のところコントを披露し続けています。
漫才でもコントでも、システムに斬新な工夫が添えられていて、見応えのあるネタが多く、今までも数々のネタで唸らされました。
今回のネタは、普段と比べると一見普通な感じで始まりましたが、話が進むにつれてどんどんおかしな要素が足されていくところがやはりフランスピアノっぽいと思える面白いネタでした。

レッドブルつばさ
「始まりの町」の「町長」です。この人あっての始まりの町です。
基本的に誰かと話している体のコントが多く、大半は女性相手で、男女関係がテーマとなっていることが多いです。
相手が狂っていたり、たまにレッドブルさん自身が狂っていたりしますが、いずれにしても登場人物間の愛や偏愛が垣間見えるネタで、面白いと共にどこかほっこりとしてしまう面があります。
ライブ後のレッドブルさんのツイートによると、今回のネタにはTRUEエンドとBADエンドがあってこの日はBADエンド側だったらしく、来月の単独ではTRUEエンドやるそうです。ストーリーがどんな結末になるかが気のなるのも、レッドブルさんネタの魅力と言えます。

ひかるぶんどき
前回に引き続き、前半ラストはひかるぶんどきさんです。
いろんな「チャレンジ」をして失敗したらライフが減る、という独特な設定の芸風が仕上がっていること自体がもう凄いんですが、その各々のチャレンジが失敗していくまでの過程や、そもそものどこか間違い続けている言葉選びのおかしさは圧巻です。
今回も、100%台本は無いはずなのに台本あるのかってくらい要所要所フレーズがバシバシ決まっていて、特に最初チャレンジ失敗するシーンがヤバすぎました。 

中MC
メンバー(敬称略):レッドブルつばさ、なかがわりょう、ひかるぶんどき、車海老のダンス(根本ろ過・情野)

ひかるぶんどきさんがネタ道具を片付けながら中MCが始まります。(前回、ぶんどきさんが中MCメンバーじゃないのに片付け時間かかりすぎたため舞台明転した後もいたのがめっちゃ面白かった記憶があります。)
今回は車海老のダンスが初出演ということで、レッドブルさんが「車海老のダンスはネタ初見だけど圧倒的信頼感で呼んだ」という内容のトークでした。

YES!アキト
前回に引き続き、後半トップはYES!アキトさんです。
ひたすら一発ギャグをやり続けるという漢らしい芸風なのですが、本当に1つ1つの一発ギャグのクオリティが高過ぎます。シンプルな一発ギャグだけでこんなにウケることが可能なのか、というのをただただ思い知らされました。前回も今回も。

ブレイブストーリー
始まりの町初出演!池田さん(幹事長ヨシヒロ)、武藤さん(てんじ)、まついあきさん(学生時代にあのアンゴラ村長と暇アフタヌーンというコンビを組んでいた)の男男女トリオです。最近、学生時代(LUDO)以来の再結成を果たし、たくさんのライブに出演しています。
主にまついさんを他のライブ(大喜利や、ヨシヒロさん復帰前に組んでいたてんじさんとの漫才コンビ「憤怒が足りない」のネタなど)でお見かけしたことは何度かあったのですが、ブレイブストーリーのネタを観るのは今回が初めてなのでめちゃくちゃ楽しみにしていました。その上で、つい先月にラフターナイト(TBSラジオのネタ番組)でネタを聴いた時に「そんな芸風な!?!?」ってなってびっくりしました…
とにかくこれでもかってくらい楽しすぎるノリでネタが展開されていくので引き込まれました。ヨシヒロさんとまついさんの息の合った男女芸に、てんじさんのツッコミや反論が光ります。3人の誰が発するフレーズも急におかしすぎたりして面白いんですよね…次に観る時もネタの設定が気になりまくると思います。

車海老のダンス
同じく始まりの町初出演、スクールJCAを卒業し人力舎正式所属となったばかりの、根本ろ過さんと情野(せいの)さんの男女コンビです。根本ろ過さんは大喜利界隈だと「納得」さんとしても有名な方ですね。
ネタの方は、漫才…という括りに入るとは思うのですが、それでいて独特なストーリー性があって常識離れな展開があって…と、とにかく度肝を抜かれました。このブログを執筆するまでにもう1つ別のネタを観ましたが、やはり奇抜な発想・設定から始まりつつもちゃんとそれをストーリーで消化するネタで素晴らしかったです。今後どんなネタが産まれていくのか、本当に楽しみですね…

(内輪すぎる観点で恐縮ですが、ネット長文やってる人だけに伝わる言い方としては、「超厳密にはコントの括りかもしれないけど漫才としての体は保ってて舞台での再現も可能だからMM-1には余裕で出せる」っていう、あの感じに近いかもしれません。)

梅エース
どちらかというと大柄で強面な阿久津さん、どちらかというと小柄でかわいい白岩さんの、SMA所属のコンビです。結構いろんなライブに出演していらっしゃいます(特に阿久津さんを大喜利その他のライブでお見かけすることが多いです)。
わりと思い切った変な状況設定のコントをやっているイメージがあるのですが、今回のコントはボケ・ツッコミが特に分かりやすく、白岩さんの自信満々のボケを阿久津さんが強烈なツッコミで処理していくというスタイルが爽快でした。シンプルに思考の一歩先を行っていて面白いので、香盤に梅エースが並んでいると安心感がありますね…

ひみつスナイパー健
サンミュージック所属・ふじこさんと仁木恭平さんのコンビです。
ふじこさんがかなりふざけるタイプのボケで、そこに仁木さんの多彩なツッコミが加わって、息の合った独特な感じの漫才になります。仁木さんは特に他のイベントでお見かけすることも多いのですが、とにかく的確なツッコミ・コメントをされるので観客としてとても笑いやすくなるので尊敬してしまいます。
今回のネタだと、ふじこさんが急にボケのレベルを上げたところのくだりと、仁木さんのちょっと捻くれたかんじのツッコミのところが最高に面白かったです。

バーニーズ
マセキ芸能社所属・細田さんとまぐろさんのコンビです。細田さんはO-keis時代にストレッチーズの高木さんと「安全ナイフ」というコンビを組んでおり、個人的にはその時代から何度もお見かけしていました。
とにかく漫才の設定に毎回一仕掛けあり、良い意味で正統派の範囲内ながらも他の漫才(師)とは違うんだ感が感じられてとても良いです。
今回のネタも、設定自体がまず面白かった上に、ボケが想像以上に繋がっていく仕掛けがあってめちゃくちゃ笑ってしまいました。次はどんなシステムのネタに出会えるのか、がシンプルに楽しみなコンビです。

牛女
しらすさんと佐野さんのコンビです。
とにかくヤバいネタというか、かなりの確率で設定やメインボケに(そこそこキツめの)下ネタが入っていたりはするのですが、その出し方・魅せ方が最高すぎます。しらすさんから発される、聞いたこともないようなフレーズ構成のツッコミは一度聞いたら忘れられません。
今回のネタも、比較的普通の設定っぽく始まったけど絶対ヤバいんだろうなって思ってたら、案の定ヤバい上にさらに度を超えてヤバいっていう展開で最高でした…

フェンリル冴子
シャラ〜ペさんと乳桃みゆさんのコンビです。シャラ〜ペさんは昔仁木恭平さんとコンビを組んでいた方で、乳桃さんはレッドブルさんと同じお笑いサークルに所属していたオカマの方です。
始まりの町(のトリ)でしか見られないことでおなじみのコンビとなっています。(厳密には、ここ最近だと超加点大喜利杯 in 大喜利千景というイベントのネタコーナーでもネタを披露していただきました。その節は大変お世話になりました。)
とにかくフリーダムな芸風で、漫才の題材自体は乳桃みゆさんのオカマに関連するテーマのトークが多いのですが、どう考えてもボケ・笑いどころとしている点が普通じゃないのに独特すぎてめちゃくちゃ面白いんですよね…
また、毎回大胆すぎる仕掛けが何かしらあるのでそれ自体もめちゃくちゃ楽しみです。前々回は最初から最後までいろいろありすぎたし、前回は大団円だったし、今回は今回で客席にいる僕に子宮を渡してきました…(子宮を渡してきた???)

告知タイム
最後は普通に全出演者集合で告知とかの時間でした。
ひかるぶんどきさんの告知をYES!アキトさんがフォローしてたり、牛女佐野さんが舞台袖すぎる位置(ってか客席側に降りてた?)にいたりするのがめちゃくちゃ面白かったです。
とにかく演者の皆さんが和気藹々とずっと笑顔な感じが堪らないです!


…いかがでしたでしょうか。
とりあえず自分の書きたいことを書いてはみたのですが、少しでも「始まりの町を観に行ってみたい!」「この芸人のネタを観てみたい!」と思っていただけた方がいらっしゃれば幸いです。

次の「始まりの町」が9月頃開催予定とのことで、今からとても楽しみです…!



(※1) あるとしたら「HIT GIRL 〜presented by さーや〜」です。あのライブはいろんな意味で格別でした。それこそレッドブルさんもめちゃくちゃ感動していましたし

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